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2005-08-31-02-デザインにコト挙げする!

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最終更新日付:2013/12/31 07:40:36


デザインにコト挙げする!

2005 年 08 月 31 日

この文章は、半年くらい前にどこかに書いたもの。たまたま見かけたので、こっちにも載せとくことにする。

携帯電話が1円で売られているのを見て、いつも思う。 ハードであれソフトであれ、瞬く間に「文字通りの底値」で叩き売られる運命が決まっているものの製作など、絶対に関わりたくない(まぁ自分にできるのはソフトウェアのデザインだけだが)。

携帯電話の場合は、ハードウェアの価格でなく「購入後」に儲ける仕組みができているからなおさらだが、デザインのなんと安っぽいことか。目先だけを変えて次から次へと飽きもせずに繰り出してくる。まったくあきれるばかりだ。御苦労千万という他ない。

ここで見逃してはいけないのは、それが陳腐化のサイクルを早めるために意図的に行われているということだ。新しいものが次々と出てくれば、相対的に自分の持っているものは古く見える。要するに、「あなたの持っているそれはもう古い」というメッセージが消費者の心に自然に浮かぶようにすることが売り手の狙いなのだ。

僕はこれを「絶え間なき意図的な陳腐化」と呼んでいる。そしてそれは、機能・デザイン・コンセプトといったものを使い捨てにする行為だ。このビジネス上の手口にかかると、本来良いはずのものでさえたちまち安っぽいものになる。そもそも使い捨てにするデザインなのだから、良いデザインである必要などない。十分な予算をつんでマーケティングを展開すればよいのだ。

日本車のデザインだってそうだ。僕に言わせれば、10年後、15年後も走っていて違和感のなさそうなデザインは見当たらない。それはそのデザインが悪いというよりも、そういったデザインを粗末に使い捨てていることに原因がある。そして物理的な耐久性もそれに合わせて設計される。5年後には誰も乗らないような自動車を20年走れるように設計する必要などないからだ。伝聞なので保証できないが、ドイツ車は15年くらい乗るのが普通だし、そういう作りになっていると聞いたことがある。だからこそ、ドイツ車はデザインの細部は変わっても基本的なコンセプトは息が長い(と僕は思う)。古い車と今の車が並んで走ってもそれほど違和感を感じないのだ。少なくとも、今のデザインが古いデザインの「延長線上」にあると感じさせてくれる。日本車はどうだ? 同じ車名でも時代が違うと別の名前でもいいほどに違わないだろうか?

大切なのは、デザインに対する姿勢。自分達の作り上げたデザインそのものを大事にし、育てるという姿勢なのだ。そしてそれは作品そのものが「どれくらいの期間使われるか」という意識とも関係する。デザインを粗末にするな。使い捨てるな。すでにツケはまわってきているぞ。特に携帯電話。

 

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