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2005-10-08-01-カレーのおじさま

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最終更新日付:2013/12/31 07:40:25


カレーのおじさま

2005 年 10 月 08 日

夜の10時頃。仕事帰りに時々お世話になるカレー屋さん。注文を済ませてからしばらくしたとき、店の奥のほうで騒ぎが持ち上がった。誰かが怒鳴っているようだが、1人分の声しか聞こえないから怒鳴り合いや喧嘩ではないようだ。しばらくすると、赤い顔をした中年男性が何やら強い調子で独り言を呟きながら店を出て行こうとした。店主がそれについていき、入り口のあたりで押し問答を始める...

僕は入り口に近いカウンターにいたからその問答をはっきりと聞くことができた。どうやら中年の客は相当酷く酔っているらしい。要するに注文したカレーが何時まで経っても出てこないことに不満を表明したいようだが、要領を得ず、同じ内容を何度も繰り返したりする。聞いているうちに腹が立ってきて怒鳴りつけてやりたくなったが、その酩酊客は言いたいことを言ってそのままふらふらと出て行ってしまった。後には酩酊客が注文したカレーと、いわれの無い災厄に肩を落とす店主。そして「いい年をしてみっともない...」と嘆く陰郎が残された。

念のために言っておくと、店内には僕を含め数人の客しかおらず、商品の提供が遅れるような状況ではなかった。また、僕は頻繁にその店を利用するが、不手際は今まで経験したことも見たこともない。その騒ぎは僕が入ってすぐに起きたから、実際のところあの怒れる客がどれくらい待たされたのかは知る由も無い。あとは推して知るべし...といったところか。

敢えてはっきりと言っておこう。酒に酔って人にあたり散らすような奴は最低である。「酒の上のこと」などという言葉もあるが、素面でやっていけないことを酩酊でやっていいという法はあるまい。そんな言葉を振り回す奴はそれを免罪符にしたいだけなのだ。酒と一緒に礼節を飲み込んでしまうようなら酒など飲まぬことだ。そもそもそれは酒を飲んでいるのではない。酒に呑まれているのだ。

「お客様は神様だ」という言葉があるが、これをどう心得違いしたのか「客の立場ならば道理に合わない我侭を通したり礼節を軽んじても良い」と思い込んでいる虚け者があまりにも多い。「お客様は神様だ」というのは顧客を大切にします、という意味だが、「金を出す=客=大切にされる」というところから大いなる勘違いが始まる。金さえ払えば神様になれるのであれば誰だって苦労しない。大切なのは礼節や道徳であるはずだ。拝金主義によってこれらの概念が霞んでしまって以来、「お客様は神様」という言葉の意味は変わってしまった。金ずくで大切に扱ってもらいたいなら風俗店にでも行って面倒を見てもらうことだ。もっともそんな客は風俗店でだって御免蒙りたいだろうが。

 

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