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2005-11-10-01-ソフトウェア開発者の限界

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最終更新日付:2013/12/31 07:40:18


ソフトウェア開発者の限界

2005 年 11 月 10 日

この文章は、先月末の東ラのオフ会が終わった直後から書き始めていたものだ。常々感じていた、ソフトウェア開発者の限界というものについて書いてみた。

ソフトウェア開発者の仕事というものは、潜在ユーザーに対する訴求力に欠けるという宿命があると思う。普通は、ハードありきで使えるソフトを探すだろう。Palm デバイスのユーザーでない人が、Palmware を先に見るということは考えにくい。もちろんそういう人もいるだろうが、どちらかといえば少数派だろう。「このソフトが使えるハードは? Palm だけ? じゃあ Palm を買う!」 というレベルに達するソフトウェアというのは相当なものだ。そうでなければ、ソフトウェアというものは「すでにそのハードウェアを持っている人」向けのものとして通常は認識されると考える。

つまりだ。その意味において、ソフトウェア(とその開発者)というのは、本質的な限界を抱えていることになる。確かにコンピュータというものはソフトウェアが無ければただのハコだが、ソフトウェアだってそれを動かすハコがなければただのビット列なのである。そして、何よりも重要なことは、一般的な潜在ユーザーが最初に目にし、手にするのはハードウェアの方なのである

その意味で、潜在的なユーザーに対してなんらかのアクションを起こしたいと考えるとき、ソフトウェア開発者というのは 「その現場から常に一歩隔たっている」 。これは一般的な消費者ユーザーを考えるとき、残念だが本質的だ。このことは、Palm のような(少なくとも日本では)苦境におかれているプラットフォームでは、特に重要な意味を持つ。まず最初にユーザーに提示しなければならないのは、現実的な価格と手続きで入手できるデバイスであり、またその製品を目にし、手にすることができる機会なのだから。その意味では、潜在ユーザーに対して実際に手にすることのできるデバイスを勧める草の根的な努力をしている人たちの方がより現場に近い...

こういった現状に対し、ソフトウェア開発者には一体何ができるだろうか? 特に国内に Palm デバイスを製造・販売するメーカーが存在しない今、ソフトウェア開発者にできることとはいったい何か? 残念ながら、「直接的には」何もできないかもしれない。しかし、陰郎は悲観しているわけではない。間接的にでも、なにかできることはあるはずだ。

以前にも書いたことだが、人間は自分の背丈以上のことはできない。頑張ったところでせいぜいがちょっとした背伸びくらいのものである。しかし、それは行動しないことの言い訳にはならない。陰郎はソフトウェア開発者だ。だから開発者の身の丈にあったことを頑張ろう。まずはできることを、できるだけ。

 

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