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2006-02-28-01-黒猫が通る

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最終更新日付:2013/12/31 07:39:36


黒猫が通る

2006 年 02 月 28 日

結構前の話だ。だから、もう長い付き合いになる。どこでだったか思い出せないが、考え事をしながら歩いていたら、視界の隅になにか黒いものがいた。

お? なんだあれ?

...と思って目をやると、それはすっ...と自分の視界から消えた。その後も、何度か見かけたが、いつも隅っこの方にいて、陰郎が視線を投げかけるとさっといなくなる。黒い小さな、多分動物だ。きっと猫だろう。名前をつけてやろうかと思ったが、やめておいた。多分本当の名前があるだろうから。

陰郎になついているのか、そうでないのか、よくわからない。寄ってくるわけでもないが、どんなに遠くに出かけても時々見かける。バイクに乗っているときにも見かけるし、家にいるときでも。視界の隅にじっとしていて、陰郎が眼を向けなければずっとそこにいる。いつでもはっきりとは見えなくて、なんとなくうずくまっているように見える。しまいには、眼を向けることが追い払うことに等しいような気がして、そっとしておくことにした。そうすると、いつの間にかいなくなる。そして、また忘れた頃にやってくる。

かれこれ3〜4年前に他界した実家の猫を思い出す。20年以上生きて、老衰で大往生した。もう少しで人語を喋るかと思ったが、そう簡単にはいかなかったようだ。陰郎はその猫のことが大好きだったのだが、向こうはそうでもなかったらしい。毛並みは雉虎だったから、黒猫とはちょっと違う。でも、もしあの猫が今になって陰郎の周りをうろついているとしたら、情念が残っているのはこっちかもしれない。

病気かなぁ...と思った31歳の2月末日。

 

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