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2006-04-03-01-【PipeWorks】 Side story - 3:黒幕との面会

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最終更新日付:2013/12/31 07:39:31


PipeWorks】 Side story - 3:黒幕との面会

2006 年 04 月 03 日

(前回までのあらすじ)

疑念を確信に変えるため、あなたは財務のテッドを装って銀行から取引明細を手に入れることに成功した...ここに何が書かれているのか? あなたは自宅への道を急いだ...

 

帰宅したあなたは、上着も脱がずにテーブルへと急いだ。そしてたった今入手したばかりの銀行の明細を広げる...予想通りだ。ほとんどの顧客は、配管工が受け取っている金額よりもはるかに小ない額しか組合に支払っていない。しかし、1人だけ、桁違いの大金を振り込んでいる顧客がいた ── もちろんピノフスキ氏だ。

これでほとんどすべてがはっきりした。配管工たちが手にしている多額の報酬は、ピノフスキ氏からの資金で成り立っている。そして財務のテッドはピノフスキ氏とグルだ。おそらく、組合の収支を調整するための帳簿係としてピノフスキ氏から組合に送り込まれたのだろう...ここまでは間違いあるまい。しかし、一番肝心のところがはっきりとしない。それは、ピノフスキ氏が何のためにこんなことをしているかだ。

あなたは迷わなかった。ピノフスキ氏に直接聞いてみるのだ。癖はありそうだが、決して悪い人物ではなさそうだった。それに、彼は不正利得を得ているのではない。むしろ、その正反対のことをやっている。きっと何か理由があるのだ...あなたはその理由になんとなく気づいてはいたが、どうしても本人から聞きたいと思った。それほど忙しい人物でもあるまい。すぐ会えるだろうか...あなたは受話器をとり、ピノフスキ氏のオフィスに電話をかけた...

ピノフスキ氏のオフィスに向かう途中、あなたは自分でも驚くほど落ち着いていた...なに、大したことじゃない。単にどういう意図があるのかを聞くだけだ... しかし、何か奇妙な感じがした。あなたの心の中で、なにかがおかしいと言っている。なにがおかしいのか...? あなたはしばらくしてそれに気づいた。この奇妙な感じは、まるで自分がちょっとした芝居の役柄をこなしているような、あらかじめ決められたシナリオどおりに展開する流れの中にいるような、そんな感じだった。まるで自分の意思や選択までもが事前に決定されているような...

ピノフスキ氏の部屋に通された瞬間、あなたは小さく息を飲んだ。心臓を掴まれたような驚きの後、全身にうっすらと汗がにじむ...すべてお見通しということのようだ。 なぜなら、ピノフスキ氏と一緒に、そこにはテッドがいたのだ。

『ようこそ探偵さん。おひさしぶりですね。』

ピノフスキ氏はそう言って微笑んだ。そしてテッドも。あなたも笑顔を作ろうとしたが、上手く笑うことができなかった...

(続く)

 

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