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2006-09-05-01-勢いでボイス3つめ

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最終更新日付:2013/12/31 17:47:53


勢いでボイス3つめ

2006 年 09 月 05 日

3回目。

内容は以下の追記欄に。

皆さんこんにちは。project-enigma の陰郎です。著作権に関する話も今回で3回目。なんとか今回でまとめてしまいたいと思います。

さて、著作権法の本来の理念と、現代における消費者にとっての複製の権利の価値向上、および著作権から得る利益を増やしたい著作権者の思惑についてこれまで話してきました。

著作権に関する議論においては、著作権によって利益を得る側の土俵で議論をしてしまうと、確実に誤った方向に進んでしまいます。そこでは、全体の利益よりも著作権者の利益こそが守られるべきであるという暗黙の、そして誤った前提が用意されているからです。彼らは決して著作権制度の本来性に言及したりはしません。多くの人がこの制度について誤解したままの状態が、彼らにとっては望ましいし、また必要なのです。

ソフトウェアに関して言えば、違法コピーに関する問題があります。海賊行為・海賊版などとよばれますが、歴史上に悪名をとどろかせた海賊の所業と比べれば、その内容は明らかに違います。他人の財産を強奪したり、人命を奪ったりする行為になぞらえることで、それを道徳的な意味での罪悪であると定義づけるのは、おそらくは著作権から直接的な利益を得ている人々によるプロパガンダでしょう。

しかし、もしそれが本当に道徳的な意味での罪悪ならば、これほどまでに違法コピーは問題にはならないでしょう。実際には、複製に関する自然権から個人が得る利益と、著作権制度によって得られる利益のバランスが逆転してしまったために現在の状態があるものと考えられます。

もちろん、日本は法治国家です。「悪法もまた法なり」と言われるとおり、たとえ現代において不適切な法律であっても、それが法律として機能している限り無視してはなりません。必要なのは無視することではなく、誠実な議論と手続きを重ねて現代に適した形に著作権法を改正することです。適した形とは、国民が売り渡す権利と、引き換えに得られる利益のバランスが取れた状態のことを言います。

日本は代議制による民主主義の国です。国の政治を預かる方々には、自分達が国民全体の利益のために働いている、ということをどうか忘れないでいただきたいと思います。最初から話しているとおり、陰郎は決して著作権法を否定したいのではありません。しかし、本来の理念に照らし合わせると、すでに時代遅れであることは否めませんし、また、今後より誤った方向に変化する可能性もあります。時代は常に変化しています。しかし、律法は時代についてきていません。今後、誠実な議論が積み重ねられることを切に期待します。

以上。

 

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