2008-05-13-01-一歩手前の嘘 - project-enigma

2008-05-13-01-一歩手前の嘘

>> Site top >> weblog >> 月別アーカイブ >> 2008年05月のlog >> 2008-05-13-01-一歩手前の嘘

最終更新日付:2013/12/31 07:36:50


一歩手前の嘘

2008 年 05 月 13 日

日経新聞のヘッドラインを読んだだけだが、「若手社員の 86% が『学生時代にもっと勉強すればよかった』と考えている 」、との記事が出ていた。

笑止千万。まったく笑わせる話だ。本当に勉強したいのなら遅すぎるということはない。したいだけすればいいではないか。陰郎はそうしている。確かに時間は少ないから文字通り「したいだけ」するというわけにはいかないが、それでも大学の計算機科学の授業で使われているテキストを少しずつこなしている。確かに歩みは遅いかもしれないが、充実しているし先は長い。

彼らの本音を言ってやろう。もう学生でなくなったから、過去形で『もっと勉強すればよかった』と嘆いてみせているのだ。実際には、おそらく本気でそう思っているだろう。しかし、彼らはその感慨の一歩手前で自分に嘘をついている。それは、社会人になったら勉強などしていられないという暗黙の前提を置いているということだ。そのポイントで自分を騙してしまえば、善良かつ誠実な後悔を装うことができる。なんとも小利口なことではないか。ためしにその 86% のうち、実際に勉強を続ける人間がどれだけいるか調べてみるといいだろう。そしてやらない理由に耳を傾けてみることだ。十中八九、「忙しい」とかなんとか言うことだろう。テレビを見ている暇があるのに忙しくて勉強できないのであれば、そんな奴の『勉強したい』など暇つぶし以下でしかない。

そもそも、社会人としての生活を始めた人間が「学生時代もっと勉強しておけばよかった」と思うのは当然のことと言ってもいい。社会に出たことがない学生が学生の本分を本当の意味で理解するというのは本質的に無理である。それはおそらく、学生時代にどれだけ勉学に励んだかとはあまり関係ないだろう。その意味では、残り 14% がどういう理由で別のどんな回答をしたのかも興味があるところだ。

陰郎に関して言えば、まぁ学生時代に十分に勉強したとは言えなかった。大学で学んだことはそれ以前から決めていた今の職業とは無関係だったし(その点に関してはわがままを聞いてくれた両親に感謝している)、高校以前は学校の勉強にはそれほど興味は持てなかった。しかし、社会人になってからそれを自己欺瞞に満ちた後悔の台詞で片付ける気などない。勉強すればいいのだ。社会人になってすぐなら、40歳になるまでだって20年近くある。1日30分や1時間の積み重ねだって、それだけ重ねれば相当なことができるだろう。それだけの覚悟のある人間は、もっともらしい悔悟の台詞など吐いたりはしないものだ。

 

コメント

このページにコメントする

 

このページのタグ

Page tag : 雑感

 

 


Copyright(C) 2005-2017 project-enigma.
Generated by CL-PREFAB.