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2008-07-22-01-激昂たれ! ─ 1.何故 Palm か

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最終更新日付:2013/12/31 07:36:43


激昂たれ! ─ 1.何故 Palm か

2008 年 07 月 22 日

少しずつ、復活を‥‥‥と思いながら時間だけが過ぎていく。このままではいかんと思うので、テーマを決めて少しずつ書いてみよう。開発に戻るにはまだ時間がかかりそうだし、そもそも戻ることができるかどうかも正直わからない。それはそれとして、しばらくの間は、「激昂たれ!」と題して Palm に対する個人的な思いを綴ってみることにする。今回は「何故 Palm なのか」という点について言及しておきたい。そう、Palm を好む諸氏が最近取り上げておられる話題である。

毎度のことながら、陰郎はとんでもないことを書くかもしれないし、人によっては「否定された」と思ってしまうような言明をするかもしれない。その点に関して予め断っておきたいのは、陰郎がそのようなことを書くのは、奇を衒うためでもなければ誰かを否定したいがためでもないということだ。陰郎は自分が信じていることを書くし、真実だと信じていることを書く。それが神経に触るという方もいるだろうから、そのような人には『御生憎様』と言っておこう。どうか悪く思わないでほしい。

何故 Palm なのか、それに陰郎が答えるとすれば、それは「他に選択肢がないから」の一言に尽きる。その唯一の選択肢が消え去ってしまうかもしれないというときにこんなことを書くのは絶望的ですらあるが、このことは単に「Palm が好きです、Palm しか目に入りません」という盲目的な愛ではなく、とても重要な意味を孕んでいる。つまり、Palmとその他を同一の基準において選択の対象として並べること自体が、すでに(Palm にとって)危険であるということだ。

はっきり言ってあげよう。Palm を「その他の各種デバイスと比較してどれかを選ぶ」という土俵で考えること自体が可能な人は、Palm など選ぶべきではない。たとえ動作の機敏さやユーザビリティにおいて Palm が秀でているとしても、それを他のプラットフォームの別のアドバンテージ(例えば通信機能とかサポート体制とか)と比べる気になれるのであれば、Palm を使ってもいずれ後悔するのがオチだからだ。

多くの人はそうならないために、Palm と別のデバイスを併用したりする。そのような人についてどうこう言うつもりはない。彼らは現実的で愛すべき人達だし、おそらくは妥当な選択でさえあると思う。多分、陰郎がそうしないのは、Palm 以外のデバイスが与えてくれる「楽しさ」を必要としていないからというだけのことだろう。

Palm に問題がないとは言わない。それどころか、問題だらけだと言ってもいい。68Kを引き摺っていることも(足枷になっているという意味で)問題と言えば問題だし、日本市場に限って言えば日本語版がないこと、日本国内で通信が困難なことも然りだ。しかし、もう一度繰り返すならば、WM であれ iPhone であれ、それらの点が問題にならないデバイスと並べて Palm のアドバンテージと比較する気になれるのなら、悪いことは言わないから Palm を選ぶのはやめておきなさい。マルチメディア機能であれ通信機能であれ、そのような「楽しみ」を前にして Palm を疎ましく思う日がきっとやってくるだろう。

Palm を何かと比較することが意味をなすのは、それは Palm の「良さ」において Palmと肩を並べることのできるデバイスが登場した場合だけだ。Palm の「良さ」とは、たとえば「Zen of Palm」「Palm OS User Interface Guidelines」などで説明されていることに他ならない。比較の軸を履き違えて互いに無関係な「良さ」を比較するのは、みすみす他のプラットフォームの罠にはまるようなものだ。実際、他のプラットフォームに対抗するという名目において、たとえばカメラや音楽、動画といったマルチメディア機能、あるいは通信、といった別の「良さ」がごてごてと追加されてきた。その過程において Palm は本来の「良さ」を少なからず損ってきたのではなかったか。そしてそれによって Palm が本当にその他のデバイスの「比較対象」になってしまった(少なくともそうみなされる傾向を強めた)のだとしたら、それは本当に歓迎すべきことなのだろうか? それは「進歩」ではなく「頽落」とでも呼ぶべきものではないのだろうか? そう、陰郎はこのような傾向を「ガジェットへの頽落」と呼んでいる。実用的でストイックな道具から、楽しい機能が詰め込まれたオモチャへの頽落である。

とはいえ、Palm には今のところまともな比較の対象は存在しない、と陰郎は考えている。だからこそ「他に選択肢がない」と言い切れるのだが、先に書いたとおり、比較対象が現れるよりも前に Palm 自体の変化によってその状況は変わってしまうかもしれない。しかし、それは「選択肢が増える」ことを意味しない。実際には「選択肢がなくなる」ことにほかならないのだ。

 

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