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2008-08-14-01-激昂たれ! ─ 2.日用品、再び

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最終更新日付:2013/12/31 07:36:43


激昂たれ! ─ 2.日用品、再び

2008 年 08 月 14 日

以前から、『日用品は偉大だ』と書いてきた。このことは何度繰り返しても言い過ぎるということはないだろう。特に、前回書いたようにイノベーションのベクトルが誤った方向に向かっているような現状においては。

陰郎が『日用品』という時、そこには『実用品』という意味が暗黙に含まれている。日用品の大部分は実用品だろうから、これはそれほど飛躍した意味付けでもない。そして、この『日用品』の世界こそが、まさに Palm を始めとする PDA が向かうべき方向のはずだ、と陰郎は考えている。

では、日用品とはなにかについてもう少し詳しく考えてみよう。何かが日用品たりえるための条件とは一体なんだろうか。

まず、日用品は十分に安価でなければならない。『安価』であるかどうかの判断基準など主観的なものにしかなりえないが、その点についてはひとまずおいておく。少なくとも、購入のために貯金をしなければならないようでは安価とは言えないと思う。さらに言うのであれば、不慮のアクシデントで壊れてしまった場合などに、その金額故に嘆いてしまうようであってはならない。「仕方ないから新しいのを買うとしよう」と思える程度の価格でなければならないのだ。これは以前にも書いたことではある。

日用品は安価なだけでは不充分だ。それは簡単に入手できなければならない。『簡単に入手できる』というのは、例えば町の電機屋などで入手できるということだ。贅沢を言うのであれば、コンビニで入手できるくらいであってほしい。日本国内に数店しかないショップに出向いたり通信販売を利用したり、あるいは個人輸入のような手段で海外のショップから購入しなければならないという状況は『日用品』には程遠いと言わなければならない。

安価で入手が簡単なら日用品になれるだろうか。まだ足りない。日用品は、簡単に使えなければならない。簡単に使えるというのは、たとえばパッケージから取り出して充電する(あるいは電池を入れる)だけで、マニュアルを読まなくても基本的な使い方ができる、ということだ。高度な機能もあるだろうから、全てが簡単に使える必要はない。しかし、使い始めの最初の一歩でマニュアルと格闘しなければならないようでは落第だ。この点に関して言えば、Palm はいい線を行っていると思う(現状に関していえば日本語化の問題はあるが)。

今、たとえば Palm Vx 日本語版クラスのスペックの製品を作ったら、いったいどれくらいの値段がつくだろうか。Palm Vx の名前を出したのは、おそらく実用的な日用品としては十分な内容だと思われるからだ。それは、ネット上にいるガジェット好きを満足させるという意味ではなく、実用的であることを優先する人々のニーズを満たすという意味においてだ。今でも、PIM 用途だけであればこれで十分だと思ってしまう。2008年という今現在においては面白みがない? そのような意見に対してはこう答えておこう。実用品に必要なのは面白みではなく、安心感と普遍性のはずだ、と。楽しませることを優先した結果として製品がいつまでも「生活」まで降りてこないのは、長期的にはそのテクノロジーのためにはならない。陰郎は常々そう考えている。

 

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