2009-09-15-01-画角に関する以前からの疑問
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最終更新日付:2009/09/15 01:00:00
画角に関する以前からの疑問
2009 年 09 月 15 日
説得力がないかもしれませんが、project-enigma および 『不可解計画』 はソフトウェア開発関連のサイト、およびブログです。ですってば。
という念押しをした上で、以前から疑問に思っていたことを書いてみよう。デジタル一眼レフでは、もっと言えば Nikon のデジタル一眼レフでは、「レンズの画角が約1.5倍になる」とされている。つまり、50mm のレンズは 75mm に、300mm のレンズは 450mmになるというのだ。これは、フィルムカメラのフィルムサイズよりもデジタルカメラのイメージセンサーの面積が小さいからとかいう理由があるのだそうだ。広角レンズが好きな人にとっては何の嫌がらせかと思うような仕様ではある。
で、初めて聞いた時からこれに違和感があったのだ。本当にそうだろうか、と。というのは、画角や被写界深度、その他の特性はあくまでレンズのものであり、レンズ自身の特性は変わらないはずだからだ。それが、イメージセンサーが切り取る領域がフィルムよりも狭くなったからといって、単純に「画角が1.5倍になります」で説明できるのだろうか。
たとえば、あるレンズが以下のような画角を持っていたとしよう。これは上から見たイメージ。
フィルムカメラでできる実際の絵は以下のようになると思う。いい加減な図なので細かい突っ込みはナシでお願いしたい。
で、デジタル一眼レフのイメージセンサーがもっと狭い範囲しか扱わない場合、でき上がった絵は本当に『より画角の大きなレンズのそれ』と同じになるのだろうか、というのがひとまずの疑問だ。たとえば、以下のように切り取ってみよう。
ポイントは、青い被写体が2つ減っていること。そして、赤い被写体は両端の2つが欠けていることだ。最初の上からの図に点線を加えたとして、このような図になるのだろうか、というわけだ。やってみよう。
なんかそれっぽくできてしまった。『広角で撮った写真はトリミングしても遠近感などは広角のままではないのか』と直感的に思っていたのだが、どうやらそれは誤りだったようだ。もちろん疑問はまだある。上の図でも、遠くにあるがゆえに小さく写る青い被写体は画角1.5倍のレンズに相当する程度に大きく写るのだろうかとか、被写界深度はどうなるかなど。もちろん、特性によっては「そのレンズの特性はそのままで画角だけが1.5倍になります」で説明できるものもあるかもしれない。そんなわけで、とりあえずは疑問が解決したということにしよう。
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