2010-12-06-01-SVG と UML の話 - 9
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最終更新日付:2010/12/06 01:00:00
SVG と UML の話 - 9
2010 年 12 月 06 日
とりあえず、話を最初のあたりに戻してみよう。
ひとまずのところ、このツールは SVG 形式で書かれた UML ダイアグラムを生成するためのツールだ。そしてその入力になるのは、テキストファイルで書かれたデータである。これは人間が書こうが別のプログラムが生成しようがかまわないが、少なくとも人間が(まぁそれほどの)ストレスを伴うことなく記述できることだ。
で、このツールの入力と出力は、単純には以下のような話になる。面倒なのでテキストで済ませてしまおう。
txt → □ → svg
しかし、なんらかの役にたつソフトウェアを説明する UML の図面が1枚で収まるわけはない。すると、大抵の場合は複数の図面からなるドキュメントセットを維持する必要があるわけだ。だから入力となるデータファイルも、出力となる SVG ファイルも複数になる。
何をやるにしても、あれこれとプログラム内で抱え込むべきではない。このツールに関して言えば、プログラムが1回の実行で複数のファイルを処理する必要は必ずしもないのだ。このツールは GUI を備えていない。いわゆるシェルだとかコマンドラインだとか呼ばれる環境で動作するから、スクリプトなり makefile なりをきちんと書いてやれば複数のファイルを処理するのは簡単だ。
しかし、面倒ゴトがないわけでもない。というのは、生成される複数の SVG ファイルを一連のドキュメントセットとして考えると、例えばページの高さや幅、タイトル表記など統一すべき事柄がいくつもある。しかし、先にも書いた以下のようなファイル単位のプログラム実行では、それぞれの txt ファイルに記述する内容の同期をとるのは人間の仕事になってしまう。
前回(だったかな)、#define によってシンボルを定義し、複数の個所に記述する値を1ケ所で制御するというのを書いた。ここでも同じような何かが必要だ。そして、やっぱり #define と同じ(?)ような方法で解決した。だがそれは次回にしよう。
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