2010-12-07-01-SVG と UML の話 - 10
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最終更新日付:2010/12/07 01:00:00
SVG と UML の話 - 10
2010 年 12 月 07 日
#define とくれば、次はあれだろう。
前回書いたことの補足になるが、このツールでは図面の縦横サイズを以下のように設定する。
svgwidth:800 svgheight:600
つまり、ツールの入力となるどのテキストファイルにも、冒頭にこの記述があるわけだ。そして、互いに関連する一連のドキュメントでは、このような属性は揃えることが多い。しかし前回書いたように、このツールは単一のファイル処理しか想定しないため、ファイル間でこういった情報の同期をとるのはユーザの仕事になるわけだ。これもまた、小さいが着実に溜まっていくストレスだ。
この問題を解決するために、これまた #define と同じ C/C++ のやり方を採用した。即ち #include を使ってヘッダファイルをインクルードするわけだ。データファイル内で以下のように記述することで、別のファイルをその(つまり #include が書かれている)場所に取り込むことができる。
#include common.h
ヘッダファイルには、複数のファイル間で共有したい情報を記述しておく。そしてデータファイルがそれを #include するわけだ。ヘッダに書くべきものはいくつかあるが、まだ紹介していないのでこれだけにしておこう。
// common.h svgwidth:800 svgheight:600
#define も #include も、考え方は C 言語のそれと同じだ。つまりそれはプリプロセスという独立した処理として行なわれ、やることは単純なテキストの置き換えを旨とする。ついでなので、次回は他のプリプロセッサについて書くとしよう。
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