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books:大規模C++ソフトウェアデザイン

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最終更新日付:2014/01/03 19:24:02

大規模C++ソフトウェアデザイン

基礎情報

ISBN 4-89471-124-9
出版社 株式会社ピアソン・エデュケーション
定価 8500円
著者 John Lakos
訳者 滝沢 徹、牧野 祐子

レビュー

あなたはプログラミングをしますか? どんな言語ですか? もしあなたが C++ プログラマで、ちょっと大きめの開発に関わることがあるなら、ぜひこの本を読みましょう。値段もページ数もヘビー級ですが、他の本ではお目にかかれないような情報が満載です。

この本が主に扱うのは、「実装デザイン」と呼ばれる領域です。これは論理デザインと対になる概念で、一般の C++ やプログラミング言語全般に関する書籍はこの論理デザインを扱っています。どんなクラスを作るか。そのクラスにどんな責任を負わせるか。クラス間の関連は? この場面で適用すべきデザインパターンは? ...こういった問題は、全て論理デザインです。一方、実装デザインはファイルやコンポーネントレベルでの実装構造を主に扱います。すなわち、クラスやその他の論理エンティティをファイルなどの実装コンポーネントにどのように配置するか...こう書くと、どうだっていいコトのように感じるかもしれませんが、それこそが「大規模C++ソフトウェアデザイン」と題されている理由なのです。つまり、実装構造のマズさは規模が大きくなるにつれて高い代償を求めてくるということですね。

例を本書から。著者の Lakos 氏が関わっていた大規模 C++ プロジェクトでは、実装構造を見直す前、システム全体の構築(コンパイルとリンク)になんと1週間かかっていたというのです。それがこの本で紹介されている「絶縁」や「昇位」といった(耳慣れない)テクニックによって、数時間にまで縮めることができたというのです。信じられないような話ですが、本書にかかれている過剰なコンパイル時依存性やリンク時依存性、冗長なヘッダファイルのインクルードといった問題がもたらす影響を理解すれば、なるほど...とうなずくことうけあいです。

この本が提供する概念と技術は非常に重要なものなのですが、広く読まれるべきかというと...どうなんでしょう。って言っちゃいけませんね。勇気(?)のある方、頑張って読みましょう。

この書籍からの引用

 

 


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