books:GNUソフトウェアプログラミング
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最終更新日付:2005/01/01 00:00:00
GNUソフトウェアプログラミング
─ オープンソース開発の原点 ─
基礎情報
ISBN | 4-900-900-20-6 |
発行 | (株)オライリー・ジャパン |
発売 | (株)オーム社 |
定価 | 3200円+税 |
著者 | Mike Loukides、Andy Oram |
訳者 | 引地 美恵子、引地 信之 |
レビュー
この本は、初めて linux を使い始めた頃に購入した...ような気がするのですが、はっきり思い出せません。当時は emacs、gcc、make の基本中の基本を学んだところでひとまず本棚で無期限休暇となっていました。それがおそらくは 2000 年くらいのことではないかと思われます。
時は流れて 2004 年(オオゲサな)。ぼちぼち linux に手を染めようかと本格的に思い始めます。2004 年春頃から UNIX の仕事をしているというのも無関係ではありますまい。しかし、なんと言っても動機の本命は、数年越しで取り組んできた自作の正規表現エンジンが安定してきたために、linux でも動かしたいと思い始めたことでしょう。かくして本書の無期限休暇は終了。再びカバンに突っ込んで持ち歩く日々となったのであります。
前置きはそのくらいにして、本書の内容についてさらっと紹介しておきましょう。フリーソフトウェアに関する説明の後、UNIX の概要とシェルプログラミングに関する説明があります。そのあとはプログラミングツールとして Emacs、gcc、gdb、make、RCS、gprofの概要が書かれています。これらの説明はいずれも導入のためのチュートリアルといったレベルに過ぎませんが、それぞれのツールについてもっと詳細に学びたい人への適切なドキュメントの紹介も載っています。
これ一冊で万事OK! という書籍ではありませんが、ひとまず始めてみたい、という人にはとても良い一冊になるでしょう。特に、ずっと Windows 上での開発をしてきて、それに慣れきってしまった自分のような人間には、一冊でいろいろなツールの導入を与えてくれる書籍というのは貴重なものです。
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