PPLKB-08:【C/C++】POL プロジェクトで Notification を使う方法
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最終更新日付:2005/01/01 00:00:00
POL プロジェクトで Notification を使う方法
概要
このページでは、CodeWarrior で POL を使用した プロジェクトで Notification を利用する方法について説明します。
POL は、直接的には Notification をサポートしていません。なぜなら、アプリケーションに Notification を通知するラウンチコード sysAppLaunchCmdNotify をハンドリングするように実装されていないからです。そのため、DEFAULT_STARTER マクロのプリプロセッサ出力を展開し、その中に手作業で Notification のハンドリングを追加する必要があります。
手順
- Starter.cpp を右クリックし、表示されるコンテキストメニューから「プリプロセス」を選択します。新たなウィンドウが表示され、プリプロセッサの出力が表示されるはずです。
- プロプロセッサの出力の最後に、DEFAULT_STARTER マクロから展開された PilotMain 関数が存在するので、その部分を選択し、コピーします。
- Starter.cpp の DEFAULT_STARTER マクロをコメントアウトし、そのすぐ下にコピーした PilotMain 関数を貼り付けます。この時点で、プリプロセッサ出力のウィンドウは閉じても問題ありません。
// Entry point // DEFAULT_STARTER(CTestAppApp) UInt32 PilotMain( UInt16 wCmd, MemPtr pParams, UInt16 wFlags ) { CTestAppApp palmApp; palmApp.m_wCommand = wCmd; palmApp.m_pCommandParameters = pParams; palmApp.m_wLaunchFlags = wFlags; Err error = palmApp.AppStart( ); if( error == 0x0000 ) { palmApp.EventLoop( ); error = palmApp.AppStop( ); } return error; }
- PilotMain 関数の冒頭、アプリケーションクラスのインスタンスを作成するコードの直前に、Notification を処理するコードを追加します。ここでは、Notification を処理するクラスユーティリティ NotificationHandler があるものとし、その OnNotify( ) メソッドを呼び出しています。
if( wCommand == sysAppLaunchCmdNotify ) { SysNotifyParamType* pNotifyParams = static_cast<SysNotifyParamType*>( pParams ); return NotifyHandler::OnNotify( pCommandParameters ); }
まとめ
概要でも述べたとおり、POL は直接 Notification をサポートしていません。そのため、上記の手順による実装は事実上 POL をバイパスするような形になっています。上記実装における Notification の処理では事実上 POL を使っていません。このような実装が意味を持つのは、通常のアプリケーションとして POL を利用した実装を行い、そこからNotification の登録を行う、といった使い方です。
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