2008年05月のlog
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最終更新日付:2008/05/01 00:00:00
Zen of Palm との格闘
2008 年 05 月 01 日
すでに始まっている、Zen of Palm の訳出作業。
おそらく、ページあたりにかかる時間でいえば、これまでの訳出の5〜10倍はかかりそうだ。それくらい、自然な日本語に訳すのが難しい。いや、難しいなどと書くと時間がかかってもやりおおせているみたいだが、実際にはそうでもない。自分の訳を読み返すたび、ぎこちない文章に赤面する。
【Scrooge】データ構造 - 10
2008 年 05 月 02 日
粛々と前進しよう。データベースヒープ上に存在する PriceDB のレコードは可変長で、最低でも ShopDB, ItemDB それぞれへの参照と価格、割引イベントの種類(なし、週次、月次)を持つ。これを単純に構造体にしてみると以下のような感じだ。
struct PriceInfo { UniqueID m_shopID; UniqueID m_itemID; UInt32 m_price; DiscountSchedule m_discountInfo; };
【Scrooge】UI 設計 - 4
2008 年 05 月 03 日
以前、メインフォームではテーブルを使うことにする、と書いた。それ以前に「テーブルだと不都合がある」ということに気付いたような気がしたのだが、思い出せずに通り過ぎてしまっていた。
しかし、思い出すことができた。何がマズいかというと、5-Way Rocker での操作性が落ちることになるからだ。Scrooge のメインフォームでは、ビュー間の移動や価格の修正など、テーブル内の要素をタップすることで操作することが多い。しかし、5-Way Rockerでテーブルの要素を行・列まで特定してタップするようなアクションはとれないはずだ。ToDo List のようにインプレイスで編集するわけではないから、無理矢理実装しても直感的に分り難いインターフェースになってしまう。
【Scrooge】クラス 設計 - 1
2008 年 05 月 04 日
昨日、実際にコードを起こし始めてみて、全然うまくいかないことに気付いた。まぁそれも無理はない。データベースに格納するデータの構造はイメージできていても、それがそのままコードに対応するとは限らないからだ。もっと言うのであれば、使う言語との細部のすりあわせをしていないからだ。通常、「書きながら考える」いつものやり方では、細部の噛み合わない部分を埋める作業は少しずつ進行するため、ほとんど気にならない。しかし、今回のようなやり方では、細部を詰める作業がまったくないまま大きな構造が先に決まってしまった。結果として細部の噛み合わなさが(陰郎の中では)非常に目立つような気がして疎ましい。
【Scrooge】クラス 設計 - 2
2008 年 05 月 05 日
前回、MainForm が ShopList と ItemList の2つを所有し、それぞれを配列に格納して入れ替えつつ使用するというところまで話を進めた。今回は、これら2つのクラスに求められる特性について検討してみよう。
現況
2008 年 05 月 05 日
連休3日目のはずだが、まったく捗々しくない。
疲労感と、コードに向かったときに感じる言い様のない嫌悪感に悩まされている。集中力が続かず、食欲を始めとしたあらゆる欲求が減退している。
Palm Tungsten C
2008 年 05 月 07 日
Palm Tungsten C。 某所にて譲って頂いたものだ。
軽快な速度に定評があり、いわゆる 「 爆速マシン 」 と呼ばれていたようだ。たしかに、このデバイスで Japonica を使用すると、目も眩むような速度でスクロールする...何がこの速度差の原因になっているのかはよく分からない。また、無線 LAN を搭載しているため、いろいろと面白い使い方ができるようだ(ほとんど使ったことがないが)。
ハードウェアキーボードを備え、Graffiti エリアはない。しかし、設定によって画面全体を使った Graffiti 入力ができる。ハードウェアキーボードについては、Treo 系の洗練された使い心地と比べてしまうとやや劣る。
以下、写真があと4枚。
【Scrooge】クラス 設計 - 3
2008 年 05 月 08 日
前回、リソースのロックという Palm OS の制約に関連して、KeyList が保有する名称はこのクラス自身に描画させる必要がある、ということを書いた。その後リストコントロールの内容描画に関するインタフェイスにあわせた結果、できあがったのは以下のようなKeyList クラスだ。
class KeyList { public: virtual UInt16 GetSize( ) const = 0; virtual UInt32 GetRecID( UInt16 idx ) const = 0; virtual void DrawListItem( Int16 itemNum, const RectangleType* pBounds ) = 0; };
ガジェット好きの地平
2008 年 05 月 10 日
Palm TX や Palm Z22 が出てから、2年くらい経つだろうか。
新しいオーガナイザーが出ないことで退屈している人もいるかもしれない。しかし、TX や Z22 が堅調でそれを売り続けることがビジネスとして成立するという前提であれば、新しいデバイスが出ないということは好ましいことだと言って良いのではないだろうか、と陰郎は考える。
Palm OS User Interface Guidelines 訳出完了
2008 年 05 月 11 日
今日、Palm OS User InterfaceGuidelines の最後のページを PPL にアップロードした。作業完了である。そしていい勉強になった。
【Scrooge】クラス 設計 - 4
2008 年 05 月 12 日
実は、ちまちまと記録を残しながらの開発に耐え切れなくなりそう。表現は悪いかもしれないが、小さなアプリケーションの開発というのは思春期の恋愛のようなものだ。視野を狭くして思いにまかせ、短期間に突っ走ってしまった方がいいのである。仮に後から後悔するようなことになったとしても(別に妙な思い出があるわけでもないが)。
一歩手前の嘘
2008 年 05 月 13 日
日経新聞のヘッドラインを読んだだけだが、「若手社員の 86% が『学生時代にもっと勉強すればよかった』と考えている 」、との記事が出ていた。
Zen of Palm の掲載開始
2008 年 05 月 14 日
Palm Programmer's Laboratory にて、Zen of Palm 日本語訳の掲載を開始した。
【Scrooge】クラス 設計 - 5
2008 年 05 月 15 日
今回は、画面右上のポップアップリストから要素を選択した時の動作から PriceListクラスのインタフェイスを考えてみよう。
PriceList というのは、前回書いた PriceTable とは別のクラスだ。PriceTable は POL::CGrid 派生の画面コントロールクラスだが、PriceList はデータベースを抽象化するもので、KeyList クラスやその派生クラスに近い。4月の末に書いた以下の図における priceDB をクラスとして表現したものである。
周回遅れの Centro & MicroSD
2008 年 05 月 17 日
遅まきながら、やっと Centro 用の MicroSD カードを購入。
陰郎が大学卒業直前に購入した PC は、HDD が 2GB だった。それが今や小指の爪のような大きさのプラスチック片に収まっている。感心するというよりは、なんだか切ない。
『The Art of Computer Programming Vol.4 Fascicle 3』
2008 年 05 月 17 日
Amazon.co.jp にて購入。
段階的に出版されるのを追いかけるように購入してはいるものの、実際に学習を進めつつ演習問題を解いたりするのはまだ Volume I にいる。だからこの本も実際に手にとって読み進めるのは何年後になるかわからない。
SICP の学習
2008 年 05 月 18 日
『計算機プログラムの構造と解釈 第二版』である。正直言って持ち歩くには重いのだが、通勤用のバッグに入れて通勤中(で Zen of Palm の訳出に行き詰ったとき)や職場での空き時間を利用し、学習を進めている。これにより、就寝前に読む本ではなくなった。
【Scrooge】クラス 設計 - 6
2008 年 05 月 20 日
随分時間が空いてしまった。
これまでに、shopDB, itemDB, priceDB といったデータベースを表現・管理するためのクラスを導入してきた。つまり、ShopList, ItemList, PriceList だ。そして、ShopList と ItemList は KeyList クラスを共通の基底クラスとする...ということになっていた。
これまでにどれくらい言及したかちょっと記憶が曖昧だが、Scrooge は複数のデータのセットを管理できるようにしたいと考えている。つまり、日用的に購入する食料品と、近々購入を予定している Palm デバイスの価格比較は別のデータとして管理したい、といった要求に応えられるようにしたいのだ。それも任意数のセットを作成できるようにしたい。
Zen of Palm : デザインの哲学
2008 年 05 月 21 日
しばらく前から、少しずつ Zen of Palm の日本語訳をPPL にアップし始めている。すでに昨日の話ではあるが、「1-1 デザインの哲学」 をアップした。これは、開発をやらない人にも是非読んでいただきたい。
訳出作業雑感
2008 年 05 月 22 日
Zen of Palm について、何名かの方に取り上げていただいた。ありがとうございます。とても励みになります。
Zen of Palm : デザインの実践
2008 年 05 月 26 日
Zen of Palm の日本語訳をPPL にアップした。今回は、「1-2 デザインの実践」。
このセクションは長かった。長すぎて、言葉は悪いが少々うんざりした。幸い、残りのセクションはそれほど長くない。また少しずつ歩みを進めていこう。
近況
2008 年 05 月 31 日
いろいろあって、手が止まっている。いろいろというのは、仕事とか、人生とか、そういったもの。ひとつだけ何とか続けているのが、Zen of Palm の訳出だ。それ以外は、ほとんど全てが止まっている。
結論を急ぐつもりはないけれども、陰郎は Japonica の開発で燃え尽きていたのかもしれない。最近まで、その燃えかすがくすぶっていたような感じでやってきたわけだ。しかし、この数週間でいろいろなことが起こり過ぎた。今はあらゆることに対する感情が停滞している。先のことはわからないが、しばらくは身を低くして過ごしたいと思っている。
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